Cubaseは基本的に有料ですが、一部のDTM用製品には無料版のCubaseが付いています。
DTMは始めるだけならパソコンとDAWソフトがあればOKです。しかし、本格的に取り組むならオーディオインターフェイスやMIDIキーボードなどの周辺機器が欠かせません。
だったらまずは無料版のCubaseが付いてくる周辺機器を購入して、コスパよくDTMを始めてみるのもアリですね。
無料版のCubaseは有料版と比べて機能は制限されますが、最初から全ての機能を使いこなせる人はほぼ居ません。ある程度Cubaseを使えるようになり、自分に必要な機能を把握してから、有料版へのアップグレードを検討してもいいでしょう。
無料版のCubaseが付属する製品はたくさんありますが、その中でも特に実用的でコスパが良い製品を厳選してご紹介します。
無料版のCubaseは2種類ある
無料版のCubaseには「Cubase AI」と「Cubase LE」の2つがあります。グレードは「Cubase AI」のほうが上位で、「Cubase LE」よりも機能が充実しています。
とはいえ、初心者にとっては大きな差は感じられないと思いますので「どちらかと言えば Cubase AI のほうが優秀なんだなー」程度に覚えていただければ大丈夫です。
機能の違いについて詳しく確認したい方は、Steinbeg公式サイトの Cubase シリーズ 機能比較 のページをご覧ください。
Cubaseがバンドル(付属)する製品:オーディオインターフェイス編
それでは、無料版のCubaseがバンドルされている製品を紹介していきます。
最初にご紹介するのはオーディオインターフェイスです。オーディオインターフェイスとは、音声の入出力をコントロールするための機器です。マイクや楽器を繋げて音をパソコンへ取り込んだり、取り込んだ音を再生することができます。また、近年では音楽制作だけでなく、動画配信に活用できる製品も増えてきています。
録音と再生自体はパソコン本体だけでもできたりしますが、パソコン本体に備わっている音声機能は日常生活で使える程度の最低限の性能であることが多く、音楽制作に耐えうる品質ではないのが現状です。音声処理の速度も遅いため、演奏した音が遅れて聴こえる現象(レンテンシー)もよく発生します。
オーディオインターフェイスを使えば、録音や再生の音質が格段に向上します。音声処理の速度も速いので、音が遅れて鳴る現象(レイテンシー)も改善できます。また、パソコンの代わりに音声処理の仕事をしてくれるわけですから、パソコン本体の負担が軽くなり、その分パソコンの動作も安定します。
Cubase AI が付属するオーディオインターフェイス
STEINBERG UR22C
Steinbergが提供するオーディオインターフェイス「URシリーズ」は、DTM初心者向けのオーディオインターフェイスとして定番の製品です。特に「UR22C」は同価格帯の製品の中でもトップクラスの音質と性能を誇り、Cubaseの付属を抜きにしてもコスパの高い製品です。USB 3.0(USB Type-C)に対応しており、バスパワー(電源アダプター不要)で利用できます。ご利用のパソコンがUSB 3.0(USB Type-C)に対応しているなら、こちらの機種がおすすめです。
- 最大サンプリングレート 192 kHz、32ビット整数解像度に対応(高音質)
- USB 3.0(USB Type-C)対応
- バスパワーで利用可能(USB Type-C 接続時)
- ループバック機能を搭載
- iOS/iPadOSでも使えるCC(Class Compliant)モードを搭載
- 「Cubase AI」が付属、さらにiPhone/iPad用DAWアプリ「Cubasis LE」も付属
STEINBERG UR12
まずは最低限の機能でもいいから、できる限り価格を抑えたい!という方には「UR12」がおすすめです。安価ですがDTMの入門機としては十分な音質と機能を備えています。ただ、入出力端子は充実しているとは言えず、少々不便かもしれません。特に出力端子はRCA端子だけなので、モニタースピーカーの接続には注意が必要です。
- 最大サンプリングレート 192 kHz、24ビット解像度に対応
- USB 2.0 対応
- バスパワーで利用可能(パソコン接続時のみ)
- ループバック機能を搭載
- iOS/iPadOSでも使えるCC(Class Compliant)モードを搭載
- 「Cubase AI」が付属、さらにiPhone/iPad用DAWアプリ「Cubasis LE」も付属
YAMAHA AG03MK2
「AG03MK2」はインターネットライブ配信に特化したオーディオインターフェイスです。もちろんDTMにも使えます。音楽制作においては同価格帯の「UR22C」に軍配が上がりますが、ライブ配信やオンラインミーティングもするなら「AG03MK2」がおすすめです。
- 最大サンプリングレート 192 kHz、24ビット解像度に対応
- USB 2.0 対応
- バスパワーで利用可能(パソコン接続時のみ)
- ループバック機能を搭載
- ヘッドセット端子や4極ミニ端子など、入出力端子の種類が豊富
- ミュートボタン、COMP/EQ・REVERBボタンなど、本体で直接操作できる機能が豊富
- iOS/iPadOSでも使えるCC(Class Compliant)モードを搭載
- 「Cubase AI」と「Cubasis LE」が付属、さらに配信音声制作・編集に最適な「WaveLab Cast」も付属
Cubaseがバンドル(付属)する製品:MIDIキーボード編
MIDIキーボードは「MIDI」と呼ばれる音楽の演奏情報を、Cubase上で効率良く入力できるコントローラーです。パソコンのマウス操作でも入力は可能ですが、MIDIキーボードがあれば簡単かつ素早く入力できます。また、MIDIキーボードを使えば、より人間らしい演奏情報の入力ができます。
Cubase LE が付属するMIDIキーボード
MIDIPLUS AKM320
「AKM320」はコンパクトで取り回しがよく、MIDIキーボードの最初の1台に適した製品です。この価格帯のMIDIキーボードでは珍しいトランスポーズ機能を搭載しているのが特徴です。ピッチベンド、モジュレーションホイールなどの基本的な機能も付いています。
- ベロシティ対応のミニ32鍵
- F3- C6の音程に対応
- トランスポーズ アップ・ダウン スイッチによるキーの変更が可能
- ピッチベンド、モジュレーションホイールを搭載
- サスティーンスイッチを接続可能
- バスパワー電源に対応
- 「Cubase LE」が付属
まとめ
- DTMを本格的に取り組むなら、オーディオインターフェイスやMIDIキーボードなどの周辺機器は欠かせない。
- それなら無料版のCubaseが付いてくる周辺機器を購入して、コスパよくスタートしてみよう。
- 無料版のCubaseには「Cubase AI」と「Cubase LE」がり、グレードは「Cubase AI」のほうが上位。
- 「Cubase AI」が付いてくるオススメのオーディオインターフェイス3機種を紹介。
- STEINBERG UR22C・・・PCがUSB 3.0対応で、音楽制作に特化するならこれがオススメ。
- STEINBERG UR12・・・できるだけ価格を抑えてスタートしたいならこれがオススメ。
- YAMAHA AG03MK2・・・ライブ配信もするならこれがオススメ。
- 「Cubase LE」が付いてくるオススメのMIDIキーボードを紹介。
- MIDIPLUS AKM320・・・コンパクトで取り回しがよく、最初の1台目に適した製品。
以上、参考になれば幸いです!