Cubaseを使用するうえで、一番最初に覚えておきたいことが「プロジェクト」の意味と仕組みです。
本格的な製作を始める前に、プロジェクトの仕組みについて簡単に把握しておきましょう。
プロジェクトとは
プロジェクトとは、Cubaseで取り扱う計画や課題の単位のことです。
楽曲製作においては、楽曲の単位(1プロジェクト=1曲)という解釈でOKです。
プロジェクトのデータは、以下に紹介する形式でパソコン内に保存されます。
プロジェクトファイルについて
Cubaseのプロジェクトを開くためのファイルを「プロジェクトファイル」と呼びます。
プロジェクトファイルはプロジェクトの核となるファイルでもあり、MIDIデータや各種設定値の情報が記録されています。
また、プロジェクト内で使用するその他のファイルへの参照情報も含まれています。
プロジェクトフォルダーについて
プロジェクトフォルダーは、そのプロジェクトで使用するファイルやフォルダーを纏めて保存するためのフォルダーです。
Cubaseで録音や編集をした記録は、プロジェクトフォルダー内で複数のデータファイルに分けて保存されます。
- 1つのプロジェクトに対して、必ず1つのプロジェクトフォルダーを割り当てて保存するようにしましょう。
- 1つのプロジェクトフォルダーに複数のプロジェクトのデータを保存してしまうと、データが混ざり合ってしまい、後々プロジェクトの管理に支障をきたす可能性があります。
プロジェクトフォルダーの中身について
プロジェクトフォルダーに保存されるファイルやフォルダーの種類について解説します。
※プロジェクトファイルに関しては最初に説明しているので、ここでは省略します。
「Audio」フォルダー
ボーカルや楽器演奏の録音情報を記録した「オーディオファイル」が入っている重要なフォルダーです。
うっかり削除したりしないよう注意しましょう。
「Image」フォルダー
オーディオファイルの波形のイメージ画像が保存されているフォルダーです。
キャッシュファイル(プロジェクトを素早く表示するためのファイル)なので、削除しても特に問題はないです。(削除しても再度作られます)
「バックアップ」ファイル
プロジェクトファイルのバックアップです。
プロジェクトを保存し忘れてしまったり、保存する前の状態に戻したいときなど、バックアップファイルがあれば非常に助かります。
バックアップファイルの仕組みや使い方の詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
「Track Pictures」フォルダー
ユーザーコンテンツとして読み込んだトラック画像の画像データが入っています。
「トラック画像」を自分で設定する場合のみ必要になるフォルダーなので、「トラック画像」と聞いてもピンとこない方はスルーして構いません。
まとめ
今回は代表的なファイルやフォルダーだけ紹介しましたが、Cubaseで製作を進めていくと、そのほかにも様々なデータが自動的に作られます。
安易にファイルを削除したり、別のフォルダーに移動させたりすると、プロジェクトの作業が続けられなくなってしまう場合もあります。取り扱いは十分に気をつけましょう。
以上、プロジェクトの仕組みと注意点についてご紹介しました!